ライトコインの生みの親が資産を売却した理由


主要な仮想通貨の1つである「ライトコイン(Litecoin)」の生みの親チャーリー・リー氏は、2017年12月に自身が保有していたライトコインを全て売却したことを、ソーシャルメディアの掲示板サイト「Reddit」上で発表しました。第二のビットコインになる可能性もゼロではないライトコイン。なぜリー氏はライトコインを全額売却したのでしょうか。

そもそもライトコインとは?

仮想通貨とは「インターネット上でやり取りされる通貨」のことで、物理的に存在する通貨ではありません。仮想通貨の取引で動くのは、インターネット上のデータです。幾つかの暗号化技術を基盤とするため「暗号通貨」とも呼ばれます。

世界には1,000種以上の仮想通貨が存在しており、代表格である「ビットコイン」に続く仮想通貨のことを「アルトコイン」と呼びます。中にはライトコインが第二のビットコインになるのではないかと考える人もいるようで、初期からあるアルトコインの1つとして保有する人もいます。

仮想通貨での取引は、ブロックチェーン技術を用いてその取引がすべて記録されています。また、金融機関の仲介がなく、個人間での取引を可能にしている点が特徴です。

ライトコインは、元Googleのエンジニアであるチャーリー・リー氏が2011年10月に公開した仮想通貨(暗号通貨)です。ライトコインは、商品を購入する際に通常の通貨と同様に決済することができます。また、ドルやユーロ、円、他の仮想通貨を交換することも可能です。支払いを受け取るための手数料がかかりません。さらに取引手数料については、クレジットカード会社や金融機関の送金、他の仮想通貨と比べてとても安価に設定されています。

また、国際間送金をより素早く行うことができます。さらにブロックチェーン技術によって、双方が送金と着金を証明することができます。ライトコインは、毎日何千万ドルもの売買取引が取引所で行われ、安定した定評のある売買市場が成り立っています。PCやスマートフォンなどを使って、ライトコインを送ったり、安全に保管することもできる仮想通貨なのです。

ライトコインと他の仮想通貨との違い

仮想通貨にはライトコインや先述したビットコインの他にも、取引額が大きい有名な通貨が存在します。例えば、「イーサリアム」「リップル」「モナコイン」などが挙げられます。

ライトコインでは、ビットコインよりも取引承認にかかる時間が短縮されます。例えば、ビットコインでは約10分かかるところを、約2.5分にまで短くすることができるのです。そのため、日常の決済でもライトコインの利用が普及するのではないかという人もいます。しかし、現在では初期のアルトコインであるライトコインよりも、承認時間を短くした仮想通貨も登場しているのも事実です。

前年比75倍も上昇、一夜にして巨額の富を得たライトコインの創設者

ライトコインは2016年から2017年にかけてその時価総額が大きく上昇しました。今回の売却によって、リー氏は前年比で約75倍もの資産を得たことになります(注:2016年年末と売却時2017年12月20日時点との比較)。

一夜にして巨額の富を得たリー氏ですが、その売却した利益をすべて寄付しています。同氏はRedditの投稿の中で「私はライトコインに資金面で大変助けられた。今や、経済的にも恵まれている。それは、資金的な成功とライトコインの成功を繋げる必要がなくなるほど。約6年ぶりにLTCを持っていない。わずかなコレクターズアイテムを除いては」とコメントしています。

また、資産を売却した理由については、次のように述べています。

「私はライトコインに関してTweetする前後はライトコインの売買などは控えていた。というのも、SNSでライトコインについて言及すれば、その価格変動に影響を与える可能性もあるから。利益相反を避けるのが理由。そうしている私の行動がライトコインや仮想通貨(暗号通貨)の成功のためだというよりも、自分の財産を殖やす目的だろうと疑う人もいる」

投稿では、売却に際するLTC数や金額については触れていません。ただ、1日当たりの取引高から考えれば、小さな比率に過ぎず相場暴落は起きていないとも説明しています。リー氏はボランティアや開発者のチームを率いてきました。ライトコインのプロジェクトには引き続き関与する姿勢を明らかにしており、今後も同通貨の成長を見守っていくとしています。

ライトコインの今後に注目

生みの親がライトコインを売却したとはいうものの、仮想通貨は今後も紆余曲折を続けながら認知度が増していくことでしょう。一方で、ライトコインは買付にも売却にも自己責任が伴います。そのため、商品の特性やリスクをよく確認し、理解する必要があることを忘れないようにしましょう。

 

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