デザイン(Design)も重要!ビジネスに役立てたいD-OODAループ


ビジネスにおける実行のプロセスとして、D-OODAという考え方が注目を集めています。OODAにデザイン(Design)を加えたD-OODAループは、現代社会の問題解決を志す企業に必要な機動力を与えます。ここでは、「D-OODAループとは何か」「PDCAサイクルとの違いは何か」を紹介します。

D-OODAとは

ビジネスにおける業務を効率化する考え方として、近年話題になっているのがD-OODAです。D-OODAとは、Design(計画立案)、Observe(観察)、Orient(方向付け)、Decide(決定)、Act(行動)の頭文字をとったオペレーションの考え方です。D-OODAはデザインをループの主軸としたOODAの進化系で、『米軍式 人を動かすマネジメント』(田中靖浩著)で紹介されたことから話題となりました。

米軍のオペレーションを基にした考え方であるD-OODAは、移り変わりの激しい時代のなかで組織体系をより効率化させる考え方として日本でも注目されています。D-OODAの魅力は、計画立案をデザインという概念で表し、あくまで大筋を立てることのみ権力者が決める点です。現場はデザインされた大筋に基づいて「観察」「方向付け」「決定」「行動」というサイクルを回します。

OODAとD-OODAの違い

OODAとの違いは、幹部による大筋のストーリー構築が基となってチームが動くことです。D(デザイン)で表されている工程は、計画立案です。計画立案はPDCAサイクルのようにP(プラン)で表されるのが一般的ですが、D-OODAのD(デザイン)ではプランニングとは少し違った意味を持ちます。

デザインに携わるのは、現場の人間ではなく現場を統括する立場の人間です。指揮官が指針を提示し、その指針について指揮官と幹部が対話を通じて理解します。そのうえで指針のリスクや目標を検討し、計画の大筋を可視化します。

デザインが指す計画は、具体な数値や詳細な工程ではありません。あくまで大筋のストーリーです。一方、そのストーリーが指針に有効なものであるかは経験値のある幹部たちの知見をふまえて議論されており、実行の意義が十分確かなものです。

PDCAとD-OODAの違い

PDCAサイクルと比較して語られることの多いD-OODAですが、その大きな違いはサイクルの柔軟性とスピードと考えましょう。PDCAサイクルの場合、P(プラン)を詳細に熟考しすぎることで行動が遅くなりやすいのが課題です。さらに、詳細なP(プラン)で割り振られた担当業務にしか目がいかずに、全体の指針を意識しない現場スタッフを生む傾向もあるのです。

PDCAサイクルは、指針そのものを揺るがす変化に弱い考え方といえるでしょう。すべての根幹となるP(プラン)に応じてDCA(実行、評価、改善)が進んでいくという流れです。そのため、P(プラン)が時代に適応できなくなっても気付かず、時代遅れなプランに対して実行や評価、改善を続けてしまうことが多くあります。

テクノロジーや価値観の変化がめまぐるしい時代において、業種を問わず企業が求められているのは機動力です。組織の人数の大小にかかわらず、変化に対して俊敏に反応し、適切な指針をデザインして行動を変えていくスタイルを確立したほうが良いでしょう。

D-OODAが活躍するのはどんなシーン?

D-OODAは米軍のオペレーティングに根ざした考え方であることからもわかるように、変化への対応と個人の能力を最大限に活かす組織統一方法です。優秀かつ思考力のある人材が個々の判断で現場を動かすことによって目標達成率が高まる現場では、PDCAサイクルよりD-OODAループで物事を進めたほうが効率的でしょう。

目の前にある問題解決を商品やサービスの根幹とする企業では、D-OODAが活躍するはずです。現代社会では問題は常に形を変えており、企業がひとつのプロジェクトや商品の計画を緻密に作り上げる時間を待っていてはくれません。D-OODAは幹部が作った大筋に対して現場が再び状況観察(Observe)と方向付け(Orient)を行います。

現場でしかわからない視点で計画を再定義することで、より一層実行力と柔軟性が増すのです。D-OODAでは各人に思考と行動双方を任せており、各立場のスタッフの経験値や思考力を高める人材育成力も秘めています。

D-OODAで最適化されたループを回す

D-OODAを導入することで、正しく時代のニーズを把握したストーリーをもとに、現場の機動力を維持することができます。組織で働いていると「これってやる意味あるの?」という疑問に一度はぶつかるものです。しかし、D-OODAを根幹とする組織なら、その業務をデザインと照らし合わせて取捨選択することができます。

決してPDCAサイクルが誤った考え方というわけではありませんが、D-OODAでなくては対応できないシーンが今後増えてくるかもしれません。大規模な組織の場合はチーム単位などでD-OODAを導入してみてはいかがでしょうか。

今後、D-OODAを主軸とした企業が増えてくると、より一層従事する人材の能力差が業績にあらわれてくるでしょう。また、指揮官・幹部のストーリーのデザイン力も如実に評価されます。この時代への変化に乗り遅れない適応力が、現代の企業に試されているのでしょう。

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