昼過ぎの強烈な眠気は「〇〇」でシャットアウト


お昼過ぎになると強烈な眠気が襲ってきてウトウト、集中力が散漫になることはだれしも経験があるのではないでしょうか。「シャキッとしよう!」と願ってみたところで眠気にはあらがえません。ウトウトを防止するには短時間の昼寝をとる「マイクロ昼寝」の習慣化が有効です。

昼食後のウトウトで仕事が進まない

「昼食後に眠くなり仕事がはかどらない」「職場でウトウトとしている姿を上司に目撃されて叱責される」といった経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか。そんなときには「自分はなんて怠惰なのだろう」と罪悪感に覚えるかもしれません。ただ、このウトウトは自分の心がけで防ぐのは難しい場合もあるかもしれません。なぜなら昼食後は満腹中枢が刺激され、眠気が襲いやすくなると言われています。そのため、昼食後に眠気覚ましにコーヒーや栄養ドリンクを飲み、なんとか眠気を覚まそうと刷る人もいるでしょう。

また、睡眠時間が6時間未満の睡眠不足な人は、日々の睡眠不足が借金のように積み重なった「睡眠負債」を抱えておりウトウトが常態化しやすい可能性もあります。ウトウトしている状態では仕事に集中することは難しくなるため、ビジネスパーソンにとっては悩みの一つになるのではないでしょうか。

研究で証明されている「マイクロ昼寝」の効用

それでは、ウトウトを解消するためにはどうすれば良いのでしょうか。それには短時間の昼寝をとるマイクロ昼寝が有効です。スペインではシエスタという形で昼寝をすることが昔からの習慣として根付いていますが、これには根拠がありました。

1995年マーク・ローズカインド氏が中心となって実施したパイロットを対象にしたNASAの研究があります。研究では、フライト中にパイロットが26分間の昼寝(※別のパイロットと交代)をとることでパフォーマンスが34%、注意力が54%向上した報告されています。

厚生労働省が2014年に発表した『健康づくりのための睡眠指針』のなかでも昼寝について言及されています。
「夜間に必要な睡眠時間を確保できなかった場合、午後の眠気による仕事の問題を改善するのに昼寝が役に立ちます。午後の早い時刻に30分以内の短い昼寝をすることが、眠気による作業能率の改善に効果的です」
(引用:健康づくりのための睡眠指針2014(2014年3月)厚生労働省)

先進的な企業は昼寝を社員に推奨している

日本だけでなく世界的にみても企業は昼寝を社員に対して推奨しているとはいえない現状です。しかし、米国のグーグルやナイキ、日本ではヤフーなどを始めとした企業で、社員に推奨する流れが出てきています。

たとえば、グーグルは米シリコンバレー・マウンテンビューの本社にエネルギー・ポッドという社員が昼寝できる「睡眠マシン」を導入しています。ナイキはオレゴンの本社に防音室を設けて社員が昼寝できるようにしています。

日本ではヤフージャパンが、千代田区紀尾井町のオフィスに「仮眠スペース」を設け、疲れを癒やしたい社員が利用できるようにしています。

これらの企業の狙いは、眠気があるまま業務を行って業務効率が低下したり、ミスを誘発するくらいなら、マイクロ昼寝によってパフォーマンスを上げることが目的です。たった数十分の昼寝で効率化されるのであれば、そのほうがよいのです。今後、実際にマイクロ昼寝等による効果的な事例が増えると、もしかするとこのような休息時間を導入する企業が増える可能性も十分に考えられることでしょう。

もし、会社でそのような時間が設けられていない場合でも、休憩時間に休憩室等で仮眠をとるのは問題視されないのではないでしょうか。クラウドファウンディングのKickStarterでも話題となった昼寝用枕Ostrich Pillowなどはとてもユニークで、職場でも昼寝をしやすいかもしれません。他にも、さまざまなアイテムが販売されていますが、自分にあったものを選ぶとよいでしょう。

マイクロ昼寝で高いパフォーマンスを発揮

マイクロ昼寝を習慣化する上でひとつ気を付けたいこと。それは時間です。あまりにも長く昼寝をしてしまうと目がすっきりする覚醒までに時間がかかってしまい逆にボーっとしてしまい、逆効果になる可能性もあります。最適な昼寝の時間には諸説があるようですが、一般的には10~30分ほどが良いようです。マイクロ昼寝を習慣化することで眠気を吹っ飛ばし、仕事で高いパフォーマンスを発揮し、心身ともに高パフォーマンスを維持しましょう。

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