数%。脱サラ成功率を知り、起業に備える3つのポイント


分に合った仕事でアビリティを発揮したいと願うビジネスパーソンにとって、会社から独立して起業することは、自己実現に向けた選択肢のひとつです。しかし、起業の成功率は退社から1年ごとに下がり、10年後には7%程度にまで減少すると言われています。

中小企業庁の「2017年版 中小企業白書」によると、2009年から2014年にかけて中小企業の数は39万減少し、中でも小規模事業者の廃業が顕著であったという厳しい現状が記されています。これは法人のみのデータですから、フリーランスを含めると更に厳しい数字が予想されます。では、会社を退職後、独立・起業をして7%に残るには、どのような準備を進めるのがよいのでしょうか?

初期投資を抑え、コワーキングスペースなどを活用する

起業の成功率を高めるには、過去の事例を知り課題をクリアすることが重要です。中小企業白書には、「創業期の一番の課題は資金調達」と回答した起業者が60%に達していたことも書かれています。その結果から、初期投資を抑えることが最初のスタートで躓かないための有効手段であると考察できます。

デスクワークを中心とした職業であれば、賃料の高いオフィスを持たないことで、初期投資を抑えることができます。ネット環境さえ整っていれば、自宅をオフィスとして代用できますし、1人だとモチベーションが下がってしまうという人には、コワーキングスペースを利用することでビジネス感度を高く保つことが出来ます。コワーキングスペースにもさまざまありますが、2017年7月に日本進出を果たして話題になっている『WeWork』では、1ヶ月単位で決まった席を確保できる専用デスクプランがあり、月額8万2,000円から利用できるので負担も少なくてすみます。

また、独立までに自己資金を貯めておくことも大切でしょう。起業資金を押さえても、ビジネスが軌道に乗るまでの生活費を確保しなくては、仕事に集中できません。そこで、活用したいのがアフィリエイトやクラウドソーシングです。独立前の副業としてはじめれば、空き時間を有効活用して資金作りができます。

フェイスtoフェイスでなくとも人脈は作れる

起業を成功させるには、人脈も欠かせない要素です。アイデアや知識があっても1人の力でできることには限界がありますが、自分の足りないスキルを補ってくれる協力者が加わることでイノベーションが叶う可能性が広がります。

人脈作りの際、セミナーや交流会などに参加し、足で人脈を作るのも良いのですが、時間がかかるのが難点です。しかし、諦めてはいけません。インターネット社会においてフェイスtoフェイスだけが、人脈づくりの方法ではないのです。例えばSNSを使えば、顔の見えない相手ともつながることができます。その際、起業を目指す職業にまつわる話題だけではなく、トレンドを絡めることで拡散力も高まりますし、もしインフルエンサーの目に留まれば、一気に知名度を上げることもできます。

また、クリエイターを希望している人であれば、フリマアプリで作品を販売するのも有効です。1人でも多くのファンを作ることは、人脈作りに貢献するだけでなく、バイラルマーケティングによる顧客獲得につながり、ショップなどを開業して軌道に乗るまでの安定収入になります。また、多くのクリエイターにとって、ファンを増やし、自信を持つことが独立成功の大きな鍵となることも忘れてはいけません。

自己実現のための投資を惜しまない

さて、ここまでは、独立前の資金作りとランニングコストがかからない方法を検討してきましたが、残念ながらこれらにはタイムリミットがあります。休日返上でアクションを起こすのですから、少なからず疲労が蓄積し、起業を目指す想いが冷めてしまうという事態を招きかねないのです。また、時間経過と共にトレンドも移行しますので、やりたいことと需要が合わなくなるという問題も発生します。起業成功には、タイミングも大事な要素なのです。

そこで、時間の浪費を避けるためには、専門家や経営コンサルタントの指導を受け、迅速に事業スキームを確立させるなどの策を講じる必要が出てきます。それには費用がかかりますので、これまでの話が矛盾しているように感じる人もいるかもしれません。しかし、投資と浪費は別物です。浪費はデメリット以外なにものでもありませんが、投資は利益を生み出すための第一歩。ここぞという場面で資金だけがネックになった際には、リスクを承知で資金を借り入れる決断力を持つことも、成功の確度を上げる要素なのです。

自分に足りない要素を見極め、行動を!

以上のことから「資金」「人脈」そして「自己投資」が、起業の成否を分けるポイントだと考えられます。

成功するためには時間も労力も、そして自分への投資も欠かせません。そして、悩むよりもまずはやってみることが重要でしょう。悩む時間があれば動くほうが時間を効率的に使えます。