快適な眠りを!最新テクノロジーで「体内時計」をリセットしよう


毎日の夜ふかしや、海外に旅行したときの時差ぼけなど、ちょっとしたことで体内時計にずれが起こります。眠りたいときに眠れず睡眠不足になり、仕事や勉強に集中できずパフォーマンスの低下につながってしまうこともあるでしょう。この記事では、最新のテクノロジーを活用して睡眠不足を解決する方法を紹介します。

そもそも「体内時計」とは?

2017年生理学・医学ノーベル賞に選ばれたのは、「概日リズムを制御する遺伝子機構」を発見した、ジェフリー・ホール氏とマイケル・ロスバッシュ氏、マイケル・ヤング氏の3名でした。1970年代にショウジョウバエを使った実験で、X染色体の一部に概日リズムにかかわる遺伝子が存在することがわかりました。その遺伝子を最終的に特定したのが、上記の3名が受賞した理由です。

一般的に「体内時計」という言葉で知られる概日リズムは、人間の中で24時間のリズムで変化します。これは単純に睡眠パターン以外にも、体温やホルモンの放出、血圧や代謝など、生理学的な出力にも影響を与え、日中は活動的になり夜は休息状態です。人間にかかわらず、さまざまな生き物の生活リズムに関係しているのが体内時計です。しかし、そのリズムが崩れてしまうと睡眠不足以外にも体調不良などの原因につながってしまうこともあります。

太陽光を浴びるのと同じ効果で体内時計を調整!メガネ型ウェアラブルデバイスの「AYO」

2017年9月より、Novalogy Incが開発したメガネ型ウェアラブルデバイスのAYO(アイオ)が日本でも発売されました。このデバイスは、専用のメガネをかけることで寝不足や疲れ、時差ぼけといった体内時計のずれを調整することができるというものです。

人は夜になると眠くなりますが、こうした「自然に眠くなる」という状態にかかわってくるのが「メラトニン」と呼ばれるホルモンです。そのメラトニンの生成や抑制をする要素のひとつに、太陽光などの光りが関係しています。メガネからは日光を浴びるのと同様の効果を持つ青い光が出力され、それを毎日15~20分間使うことで睡眠ホルモンの分泌を抑制・活性化させることができます。

ちなみに、この「AYO」には3つのセラピーモードが搭載されています。自然な入眠や乱れた睡眠サイクルを調整するための「スリープモード」や、日中の眠気を緩和し、活力を取り戻す手助けをしてくれる「エネルギーモード」。そして、つらい時差ぼけを緩和する「トラベルモード」です。これらはスマートフォンにインストールした専用のアプリを利用することで、簡単にプログラムの選択ができるようになっています。

「体内時計」を整えるための支援サービス「からだの時計WM」

ドコモ・ヘルスケアが、2013年よりサービスを提供しているのが「からだの時計WM」です。同サービスでは、リストバンド型活動量計「ムーヴバンド」を使って記録したデータを元に、24時間の過ごし方を提案してくれます。同サービスで、特に注目している部分が食事と睡眠の時間です。それぞれをしっかりと整えることで体内時計をリセットします。

ぐっすり眠れることで頭の回転が良くなるだけではなく、基礎代謝もアップして太りづらい体が作れることが期待できるのです。ただ、機械的に管理するというだけではなく、専用のアプリから写真を送ることで管理栄養士に食事のアドバイスをもらうこともできます。また、仕事などでおすすめされた食事のタイミングが取れなかった場合でも、それをリカバリーするアドバイスが表示される点は魅力的です。

さらに、おすすめの生活リズムと自分のとった行動との比較も行え、自分が達成できた部分と注意点を振り返って確認することもできます。

体内時計を正常にするためには、自己管理しっかりと!

体内時計のずれは、簡単に言ってしまえば自己管理が甘いという見方もできます。しかし、なかなか自分で睡眠や食事の管理を毎日するのは難しいのも事実です。そこで、今回ご紹介したようなデバイスやサービスを利用することで、少しでも規則正しい生活に近づける手助けをしてもらうことが期待できます。健康的な生活は自分の未来への投資にもつながるので、不規則な生活を続けている人は1度自分の生活リズムを見直してみましょう。

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