【2019年に起こりそうなマーケティングトレンド①】食と健康がますます密接に


リサーチ&アドバイザリー・ファーム Stylus (stylus.com)が発表した2019年に起こりそうなトレンドによれば、食料や飲料分野でも新しい潮流が見られます。世界的にも予防医療や不老不死、メンタルヘルス状態の緩和を目的とする「健康」についての意識が広がっていますが、これが更に強まるようです。

2018年は菌活がブーム

日本でも健康オタクと言われる健康に対して意識の高い人たくさんいますが、彼らが意識するもののひとつに口に入れるものがあります。健康意識の高さから、どのようなものを毎日口にするかにも敏感です。

思い返せば2018年はプロバイオティクスヨーグルトや飲料などが流行りました。菌活という言葉が生まれたのも、記憶に新しいでしょう。

アメリカのワシントンでは、Trap Landry氏が「菌活」レストラン「Anthes Ferments」をオープン。ここでは発酵させたニンジンジュースやサイダー、ビール、コンブチャをいただくことができ、多くの人たちが訪れました。

海外ではビーガン食にも新たなアプローチが

また、ビーガン食も味を意識したアプローチが行われていたのをご存じでしょうか。健康と美味しさを追求する動きが見られたのです。植物性の素材を重視した食品の登場がベジタリアンの中でもビーガンの人たちに受けました。

例えば、アメリカのニューヨークにあるLavvaでは東南アジア産のピリナッツを用いたヨーグルトが人々の注目を集めました。さらに、オーストラリアのメーカーCoYoやアメリカのCalifia Farmsはココナッツとアーモンドでできたヨーグルトや発酵乳飲料のケフィアを発売しましたが、これらは動物性の素材を使わずになめらかで濃厚な口あたりやリッチなフレーバーを再現。

また、カナダのケベックを拠点としローフードを提供するImpressは、ビーガン向けに100万ものプロバイオティクスを含むフルーツ味の飲料を発売しました。

2019年は食と医学の融合が続く可能性が高い

世界的に健康志向が続く今、2018年の様相を受け、2019年にもこういった取り組みは続きそうです。とりわけ、ビーガンに受けたフレーバーにおいては、さまざまな分野で取り入れられそうです。

やはり、日々健康には意識し続けてはいるものの、おいしくいただきたいというのが人の欲求です。それらを解決するために研究に基づく新商品の開発が進むと考えられます。

さらに、ダイエットでも新しい潮流が生まれるかもしれません。日本では糖質制限を意識した取り組みが進んでいますが、海外では炭水化物を減らして脂質を多く摂取するケトジェニックダイエットに関心が集まっています。

食事理論に基づくダイエット法は効果もさることながら、健やかな毎日を送れるということでも、取り組みたいと考える人が増えるかもしれません。

さらに、世界のミレニアル世代に意識されがちな環境への配慮を意識した食の取り組みも進みそうです。例えば、減量主義者といって、健康と環境の双方の影響を考えて肉食を減らそうという考え方が生まれています。こういった考え方の人たちに配慮するためには、環境負荷を軽減するための動きを見せる企業もあれば、食品廃棄などのロスを減らそうと取り組んでいる企業もあります。

企業においてもサスティナビリティを意識した動きが積極的に進んでいくことが予想されます。

日本でも食の見直しが進む可能性

日本でも、食や健康についての見直しが進んでいます。海外のように極端な例がどれだけあるかは分かりませんが、口にするものが体を作るという発想の元、自然食や科学的アプローチに基づく商品の購買が進んでいることは明らかです。加えて、サスティナビリティについてはすでに日本の多くの企業が意識し、導入を進めていると考えられます。

こういう状況の中、私達が日々できることは今日いただいたものを記録し、カロリーや食事傾向を見直し、どのようなものを口にすれば調子のよい毎日を過ごせるかを考えることです。そのうえで、新潮流になりそうなものを取り入れてみるとよいかもしれません。

<2019年のマーケティングトレンド>
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