バーンアウト症候群とは?回避対策を解説


「仕事も私生活もやる気が起きない」「何をしても楽しくない」――そんな症状に改善が見られなければ、バーンアウト(燃え尽き)症候群かもしれません。

日頃からストレスを溜めにくい生活を心掛けることで、仕事だけではなく私生活や人間関係にもネガティブな影響を及ぼすバーンアウトを未然に防ぎましょう。

蓄積されたストレスが引き起こす「バーンアウト」とは?

生活している上で、ストレスは避けては通れないものです。しかし、「適度なストレスはモチベーションの向上に貢献する」など、ポジティブな効果も報告されています。

しかし、ストレスのたまり過ぎや、長い期間ため続けることは禁物です。知らぬ間にストレスを自分でコントロールできなくなり、心も体も疲れ切ってしまいます。このように、心身共にエネルギーが燃え尽きた状態を「バーンアウト」と言います。

バーンアウトは、慢性的な疲労感や頭痛、免疫の低下といった肉体的症状から、モチベーションの喪失、孤独感、ネガティブな思考、責任の放棄、アルコールや食べ物への依存など、精神的・行動的症状を引き起こします。

米科学雑誌『プロス・ワン』によると、バーンアウトは2型糖尿病や冠状動脈性心臓病、胃腸の問題、高コレステロール、45歳未満の人の死亡の原因となっており、マネジメント誌『ハーバード・ビジネス・レビュー』によると、関連医療費は年間1,250億~1,900億ドルにのぼると推測しています。

環境や年齢に関係ない?急増の理由

バーンアウトは、労働時間や環境、年齢に関係なく、誰にでも起こり得る症状です。

米世論調査企業ギャラップが2018年に実施した調査では、7,500人のフルタイム勤務者の23%が「勤務中、頻繁または常にバーンアウトしている」、44%が「時々バーンアウトしている」と回答しました。

また、「比較的、ワークライフバランスがとれている」と言われるスウェーデンのような国でも、慢性的なストレス疾患と診断される労働者が増加傾向にあります。スウェーデン社会保険庁の調査によると、2018年には欠勤理由のトップとなり、全年齢層の疾病手当の20%を超えるまでに深刻化しています。

バーンアウトが増加傾向にある要因は、職場での不当な扱い、プレッシャー、サポートの欠落に加え、メールやスマホで24時間仕事にアクセスできる環境によるものとされています。

今日から実践!バーンアウト回避対策

一晩にして症状が悪化するのではなく、時間をかけて少しずつストレスが蓄積され、「気がついたら無気力感に支配されている」というのがバーンアウトの特徴です。それゆえに、毎日の予防策が効果を発揮しやすいと言えます。

仕事に目的意識をもつ

仕事に対して有益な目的意識をもっているかどうかは、ストレス要因に大きく影響します。同じタスクでも、「給与のために働いている」という人と、「社会に役立つ商品やサービスを開発するために働いている」という人では、モチベーションの高さが異なるはずです。

些細なことでも構いません。目的や仕事の意義を見出すことで、日々の業務がストレスではなくやり甲斐に転換されるかもしれません。

自分の長所・短所を見極める

得意な分野をさらに伸ばす努力と同じぐらい、不得意な分野を克服する努力をしているでしょうか。成長へのプロセスは、仕事や人生に対する目的意識を高める上で欠かせない要素です。

自分の得意な分野と苦手な分野を客観的に分析し、能力アップを心がけることは、バーンアウトを回避する上で非常に効果的です。

サポートを受け入れやすい環境を整える

自分一人で複雑な仕事や大量の仕事を抱えず、周囲のサポートを受け入れることで、バーンアウトを回避しやすくなります。

日頃から同僚や上司とコミュニケーションを積極的に図り、周囲が快くサポートしてくれる環境作りを心掛けましょう。

健康管理を怠らない

「寝る間も惜しんで仕事をする」というアプローチは、仕事熱心な印象を与えるものの、慢性的なストレスの原因となりかねません。

大きな成功を収めているビジネスパーソンは、「疲れた頭や体では実力を発揮できない」という自然の原理を理解しており、忙しい時こそ健康管理を怠りません。エクササイズや良質な睡眠を習慣化し、心身共にリフレッシュして仕事の効率化を図りましょう。

ストレス・マネージメント・スキルを習得する

前述した通り、バーンアウトは小さなストレスが積み重なった結果、起こり得るものです。ストレスが自分のリミットを超えないように、ストレスと上手に付き合えるスキルを習得しましょう。

例えば、毎日「ブレイク(息抜き)」の時間を持つだけでも、ストレス軽減になります。スポーツ、読書、旅行、カラオケなど、自分に合ったブレイク方法を見つけ、楽しみながらストレスを発散できるとさらに理想的です。

予防策を講じていてもバーンアウトしてしまった場合は、一人で抱え込まず、信頼できる家族や友人、仕事仲間に話すことで、心の負担が軽くなるかもしれません。無理をせず、ストレスを緩和するための手段を模索し、時には思い切った方向転換を図ることを検討してみましょう。

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