非常食として常備したい 何十年も腐らず栄養価の高い5つの食品


災害やパンデミックを経て、非常食の常備が常識となった近年、常温保存可能な食品を大量に備蓄している人は多いのではないでしょうか。

せっかく備蓄するのであれば、非常時は栄養不足に陥りやすいことを考えて、栄養価が高く長期保存ができる食品を、携帯用のコンロや水、医薬品、石鹸などと一緒に用意しておきたいものです。

また、必要以上に貯めこむのではなく、フードロス(食料品の無駄)をなくすための配慮も必要でしょう。

非常事態だからこそ、5大栄養素を意識する

新型コロナウイルスは、世界中の人々の消費にも影響を与えています。ロックダウンによって電化製品や化粧品、外食などの売上が著しく落ち込んでいるのに対し、食料品の売上は大きく伸びています。

非常食というと、「とりあえず、乾パンとレトルト食品と水で大丈夫だろう」と考えるかもしれませんが、非常時は病気になったり体力が低下したりしないように、普段よりも健康維持に気を配る必要があります。

健康維持に必要な5大栄養素は、タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルです。

消費期限・賞味期限切れでも保存できる?

何十年も保存できる食品でも、多くの市販品には賞味期限や消費期限が記載されています。

農林水産省は、未開封の状態の賞味期限を「おいしく食べられる期限」、消費期限を「期限が過ぎたら食べないほうが安全なもの」と定義しています。そのため、消費期限・賞味期限切れの商品を販売すること自体は、食品衛生法違反にあたりません。

また、メーカーによる記載義務は国によって異なり、例えばアメリカ合衆国農務省(USDA)は、密封状態で販売されている缶詰製品に賞味期限の記載を義務付けていません。

ただし、トマトの缶詰のような酸性食品は劣化が早まることもあるため、注意が必要です。

期限が切れているかどうかに関わらず、開封した時に匂いや触感、見た目などに注意して、「衛生上の安全」を確認することが重要です。

何世紀も腐らない食べ物もある?長期間保存できて、かつ栄養価の高い5つの食品

災害やパンデミック下でのサバイバル知識を提供する「アーバン・サバイバル・サイト」から、長期間保存できて、かつ栄養価の高い食品5つをご紹介しましょう。

1.100%天然のはちみつ

ビタミン、ミネラル、鉄分、カルシウム、アミノ酸、酵素などを含むため、非常に栄養価が高いにも関わらず、「実質上は賞味期限がない」と言っても過言ではない、最強の非常食兼万能薬です。

腐りにくい理由は80%という高糖度と、菌が繁殖できない弱酸性の環境です。ただし添加物が含まれた加工はちみつには賞味期限があるため、天然のはちみつであることを確認して購入しましょう。

殺菌作用のあるグルコン酸や酵素も含まれているため、喉の痛みや咳、口内炎などを緩和する効果があります。また、イタリアの東ピエモンテ大学の研究では、特にアカシア蜂蜜やマヌカ蜂蜜には、傷の治りを早める効果が見られたことが報告されています。
糖分が高く、素早くエネルギーに変換されるため、疲労回復効果もあります。

2.脂肪分ゼロの粉ミルク

脂肪分ゼロの粉ミルクは、20年以上保存できます。

血圧の低下や脳卒中の予防、骨密度の強化に役立つカリウムや、細胞内外のミネラルのバランスを保つために不可欠なナトリウム、骨や歯の健康に役立つカルシウムが豊富です。

3.フリーズドライの食品(野菜、肉、チーズなど)

食品の味や栄養、風味を損なうことなく長期保存ができるフリーズドライ(真空凍結乾燥技術)ならば、野菜や肉、チーズといった栄養価は高いが長持ちしない食品も、25年以上保存できます。

4.乾物豆

豆や海苔などの乾物は、長期保存ができる食品の代表です。特に乾燥豆は、適切に保存すれば30年以上持ちます。

豆は、炭水化物を多く含むもの(小豆・レンズ豆・いんげん豆など)と、脂質を多く含むもの(ピーナッツ、ウォールナッツ、大豆など)に分けられます。前者は高タンパク質で低脂肪、「畑の肉」と呼ばれる後者は高タンパク質・高脂肪であることが特徴です。

5大要素の他、食物繊維やポリフェノールもバランス良く含んでいます。

5.純ココア

嗜好飲料の中でも、極めて栄養価の高いココア。原料のカカオには、ミネラルや食物繊維のほか7種類以上のポリフェノールが含まれています。

砂糖やミルクを加えた調整ココアではなく、純ココアを選ぶようにしましょう。

定期的な「非常食消費週」を設けてフードロスをなくす

前述のとおり、保存環境は賞味期限・消費期限に大きく影響します。長期保存ができる食品だからといって、気温や湿度が高く直射日光にさらされている場所に放置していると、賞味期限を早めてしまいます。

風通しの良い冷暗所で保管し、定期的に新しいものと入れ替えましょう。例えば、数ヵ月ごとに「非常食を消費する週」を設けるなど、無駄にしない工夫をすることで、「いざ必要になった時に開封したら腐っていた」といったフードロスも回避できます。

また、常備するミネラルウォーターも、メーカーによってミネラル成分や硬度が異なります。成分を比較しながら、飲みやすいものを常備しておくといいでしょう。

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