欲しいものはお金がたまってから買う?それともローンで今すぐ買う?


どうしても欲しいものがある、けれども手持ちの現金が少ないとき。「ローンをしてでも今すぐ買う」べきか、「お金がたまってから買う」べきか迷ったことはありませんか?この場合、どちらを選択したほうが良いのでしょうか。

お金がないなら我慢すべき派の主張

どんなに欲しいものでもローンをしてまで買うべきではないと考える堅実派は、「無駄遣いせずお金をためること」を好む人と言い換えることができます。将来のためにコツコツ貯蓄を増やしたいのなら、至極まっとうな考え方といえます。

ローンを組むとなると利息も付いた支払いが何ヵ月も続くので、毎月の支出を抑えたいという方にはこの方法が合っています。ただし、価格が不安定なものに関していえば、必ずしもこれが堅実な方法とはいえません。

例えば、限定数量のジャパニーズウイスキーが販売され、その価格が300万円だったとしましょう。販売時に購入すれば定価で購入できますが、手元にそれだけのお金がないので、あなたは300万円貯まるまで我慢することにします。しかし、このジャパニーズウイスキーに値打ちがついて価格が上昇し、発売から1年後には1,000万円になっていた、ということもありうるのです。

このケースでいえば、1,000万円という金額は到底払えないあなたは、お金がたまるまで待つことで、購入の機会損失をした、と考えることもできます。

お金がないならローンを利用して今すぐ買うべき派の主張

2019年3月に公表された金融庁の「貸金業利用者に関する調査・研究」によると、3年以内にローンを利用した人の目的として、約半数が生活費の補填であった一方、約17%は欲しいものがあったが手元のお金が足りなかったためと回答しています。意外と多くの人が、我慢せずにローンを活用して欲しいものを手に入れているのが現状です。

また、欲しいものはローンを組んででも今すぐ買うべきと考える人は、貯蓄にかかる時間を短縮することによって得られるメリットを理解しているといえるでしょう。

住宅ローンを例に考えてみましょう。多くの人は、住宅の購入時にはローンを活用します。ローンを利用しないで住宅を購入するには、全額を現金で払うほかありません。数千万円の資金をためるのに数十年かかるとなると、ローンを組まずに家を購入するころにはかなり高齢になっていると考えられます。

住宅用の資金をためている最中に自動車が必要になった場合は、さらに時間をかけてお金をためなければならないでしょう。

時間とお金はいつでもトレードオフの関係にあります。お金をためてから買う派の方は、ローンの支払い負担がない代わりに、お金をためるまでの時間を消費しています。ローンを利用して購入する派の方は、ローンを組む代わりに、手に入れるまでの時間を短縮させているのです。

それは投資になるのか?お金を使うときに必要な視点

とはいえ、いつでもローンを組んで好きなものを購入しているのでは、そう遠くないうちに支払いが追い付かなくなり破産してしまいます。買うべきものとそうでないものを見極める力も必要になります。

すぐに欲しいものができてしまう方は、次の点について考えてみましょう。

・それを購入して得られるメリットは
・長期的に利用できるものか
・投資として成り立つか(後々売却できるか)
・リサイクルショップ等、安く購入できる方法はないか

まずは、本当に必要なものなのかどうかをじっくり考える必要があります。自分へのご褒美も悪くはありませんが、年間〇回まで、何万円までなどルールを決めておくと良いでしょう。また、それを何のために買うのか、費用対効果は高いのか、長期的に使えるものなのかなどもポイントです。

さらには、使用後に売却できないものは定価で買うよりもできるだけ安く購入できる方法を検討してみてください。もしかすると、手持ちのお金で足りるかもしれません。

投資として成り立つかどうかという視点も持っておきたいものです。長期的に利用でき、かつ投資にもなるものは、ローンを組んで購入しても将来的に売却できるのが強みです。

欲しいものに出会ったら、投資と考えて購入するのも手

どうしても欲しいものがある場合、将来的に売却できるなど、投資価値の高いものであれば迷わずローンで購入するのは一つの方法です。。ウイスキーやワイン、腕時計、靴など、長期的に所有することで購入時よりも高い価格が付くものもあります。もちろん、ローンを返済できるのかという冷静な判断も必要です。家計と相談しつつ、ほしいものを逃さないよう、後悔のない買い物をしましょう。

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