「隠れネガティブ思考」を改善する6つのチェックポイント


「自分はポジティブな性格だ」と思っていても、実は周囲から「ネガティブな人だ」と思われているかもしれません。

「仕事や人間関係がうまくいかない」「毎日充実しているはずなのに、何だか気分が沈む」ということがあってら、自分でも気付いていないネガティブな面に目を向けてみましょう。

ネガティブな人がおちいりやすい「勘違いポジティブ」とは?

著名な起業家兼ビジネスアドバイザーであるアンソニー・イアナリーノ氏いわく、ネガティブな人は自分のことを「合理的な現実主義者」だと信じこむ傾向があります。道理にかなっていて無駄がなく、夢や理想ではなく現実だけに目を向けることを良しとします。

そのため、その場の空気や相手の気持ちを配慮せず「〇〇は間違っている、良くない」などと自分の考えと反する点を頭ごなしに否定したり、自分の意見や信念を最後まで通したりすることがポジティブだと勘違いしています。

また「素直に感情を表す行為は、感情のコントロールができていないネガティブな人がすること」と思っているため、嬉しい時や悲しい時にも感情を押し殺し、皮肉や沈黙でごまかそうとします。

第三者から見るとネガティブな思考や態度は、仕事や人間関係にマイナスの影響をあたえます。

「隠れネガティブ度」6つのチェックポイント

自分でも気が付いていないかも知れない「隠れネガティブ度」をチェックしてみましょう。

1.人の意見や考え方、人柄などを頭ごなしに否定・批判する

(本当にポジティブな人は、いろいろな人の意見や考え方を理解しようと努力する)

2.対立意見をいう時、解決策や改善策を視野に入れていない

(本当にポジティブな人は、問題や課題そのものより解決・改善策を重視する)

3.「自分が常に絶対正しい!」と信じている

(本当にポジティブな人は、自分の間違いを潔く認めて改善に務める)

4.感情を抑え、常に冷静な態度をとるべきだと思っている

(本当にポジティブな人は、嬉しい時には喜び、悲しい時には思い切り泣くなど、ストレスを溜めない感情のコントロールの仕方を知っている)

5.不確実な将来を夢見ることは、単なる現実逃避だと思っている

(本当にポジティブな人は、楽観的で未来志向をもち、将来のために今頑張っている)

6.謙遜は美徳だと思っている

(本当にポジティブな人は、褒められると素直に喜び、それを糧にしてさらに成長しようと努力する)

人の思考の8割はネガティブ?

「隠れネガティブ」の要素を持つ人が本当のポジティブさを目指すための第一歩は、誰にでもポジティブな面とネガティブな面があるという事実を受け入れることです。

たとえば国立科学財団が2005年に発表した研究結果によると、人の頭のなかには毎日1.2万~5万個の「考え」が生まれます。そのうち95%は前日の考えとまったく同じで、80%はネガティブな思考だといいます。つまりほとんどの人が、ポジティブよりネガティブな考えに傾きやすいということです。

神経心理学者のリック・ハンソン博士は「物事の良いことより悪いことに焦点を置くのは、人間に備わったネイチャー(心理的特性・感情・行動特性)」だと述べています。これは、脳の左半球はポジティブな経験に、右半球はネガティブな経験に反応・対応する役割を果たしており、ネガティブな経験の方がポジティブな経験より多くの神経活動を生成し、簡単かつ迅速に知覚されるためです。

ネガティブな思考の要因の一つとされるストレスが神経伝達物質に影響を与えることは、多数の調査結果から明らかになっています。近年は「ストレスホルモン」と呼ばれるコルチゾールという脳内の化学物質と、ネガティブな思考との関連性が注目されています。ストレスを感じると脳からコルチゾールが放出され、ネガティブな思考が強くなるという仕組みです。

ポジティブ思考で心も体も健康に

ポジティブ思考の人は仕事に対するモチベーションが高く、人脈にも恵まれ、ストレスに強いだけではなく、長生きする傾向があることも米看護師健康調査(Nurses’ Health Study)などから明らかになっています。

自分の中のネガティブな部分を隠したり否定したりするのではなく、自然な脳の仕組みに注意を払い、ポジティブな思考を増やすようにすれば、心と体の健康を向上・維持できるようになるかもしれません。

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