なぜ、あの人は「ストレスに強そう」なのか?


同じような困難な状況に陥っても、ダメージを受けていないように見える「ストレスに強そうな人」は、どのようなマインドで日々を過ごしているのか気になったことはありませんか?ストレスへの耐性の強弱は、もともとの性格だけでなく、ストレスを受けたときの対処法の違いにもあるようです。ストレスに負けないマインドを身につける方法を紹介します。

そもそもストレスって何?ストレスに弱い人の特徴

ストレスとは「外部から受けた刺激で生じる心や体の反応」のことを指し、ストレスの原因となるものをストレッサーと呼びます。日本では、ストレッサーもストレスと同意で解釈されています。

ストレスの原因は大きく分けて5つあります。

1.物理学的要因 気圧や天候、温度、匂い、騒音など
2.化学的要因 ガスや粉じんなど化学物質
3.生物学的要因 細菌、ウイルス、動物など
4.社会学的要因 人間関係、労働など
5.個人的要因 病気、不満、焦燥感、プレッシャーなど

ストレスの原因を見て分かる通り、人は生きている限りあらゆるストレスを受けます。とはいえ、ストレスはすべてが悪というわけではなく、適切なストレスは生産性の向上に役立つといいます。たとえば、ボリュームや納期のある仕事はプレッシャーを感じ、ストレスになりがちです。一方で責任感やスピード感を持って仕事に取り組むきっかけになります。

しかし、ストレス耐性が低い人は、高い人よりも「適正なストレスの範囲」が狭く、日々強いストレスを受けている状態になってしまいます。そして、強いストレスは心身に悪影響を及ぼします。

ストレスに弱い人の特徴

ストレスに弱い人と強い人の違いはストレスへの耐性です。次のチェックリストにあてはまるものが多かった方は、ストレスに弱い状態になっているかもしれません。

・睡眠時間を十分にとれていない
・食事の時間が不規則になりがち
・つい暴飲暴食をしてしまう
・運動の習慣がない
・趣味がない
・完璧主義
・周囲に気を使い過ぎてしまう
・人からどう思われるのか気になってしまう

これらの特徴に当てはまる人に共通するのが「精神的な疲労の回復に時間を使っていない」ということです。日頃から適度な睡眠とバランスのよい食事、それにストレスを発散する行動を心がけることが大切です。

生活習慣だけじゃない!もともとの性格もストレス耐性の強弱に影響する

ストレスに弱い人は、食生活や運動習慣以外にストレスに弱くなりやすい要因を持っています。それは性格や性質と呼ばれるものです。

前述のチェックリストでいえば、完璧主義であったり周囲に気を使い過ぎてしまったりという性格の方は強いストレスに要注意です。

性格を変えるのは簡単ではありませんが、受け取り方や捉え方を変え、他人ではなく自分自身に目を向けてみましょう。

仕事で何か失敗をしてしまった時、自責の念が強すぎると過剰なストレスにつながります。また、完璧主義の方は少しでも失敗すると自分の能力に悲観してしまいがちです。そのようなときは失敗ではなく成功体験に注目して自己肯定感を高めていくと良いでしょう。

「ストレスに強そう」な人に共通する思考習慣

ストレス耐性が高い人は、次のような思考習慣を持っています。

・論理的思考
起きている事実をそのまま受け取り、論理的に考えられる

・多面的思考
一つの出来事を多面的に見て、さまざまなケースについて考えられる

・リセット思考
過去にこだわらず、気持ちをリセットできる

・肯定的思考
あらゆる物事について、良い面を見つけられる

・自測思考
自分の基準で自分を評価できる

ストレス耐性が低い人と比べると、思考自体がポジティブかつ客観的で「決めつけが少ない」ことが分かります。あくまで「事実は事実」として、必要以上に主観を入れないことがポイントのようです。

有効な対応策は「マインドフルネス」

ストレスに弱いことを自覚しているのなら、マインドフルネスでストレスをコントロールするのも手です。マインドフルネスは「今この瞬間の現実をあるがままに認識して、それに対する思考や感情にとらわれない」心の持ち方を指します。

人は、現実をそのまま受け止めているようで自分の思考や感情、記憶、イメージなども取り込みがちです。つまり、見てみるのは「あるがままの現実」ではなく「現実に妄想が加わった世界」になります。これが極端になり、根拠のない決めつけや物事をすべてはっきりさせたい「白黒思考」に陥った状態を「認知の歪み」といいます。認知の歪みがある状況では、あらゆる物事に対してストレスにつながりやすい考え方になります。

大切なのは、主観的な思考や感情にとらわれることなくあるがままの現実を受け入れること。
そして、自分を俯瞰する習慣を持つことです。それが習慣化すれば、ストレスを感じやすい思考を取り払えるようになるかもしれません。

物事の見方・捉え方でストレスのあり方は大きく変わる

ストレス耐性が低いと感じているのなら、まずは生活習慣を見直し、規則的な生活を心がけてみましょう。精神的な疲れを回復できる趣味を持つことも大切です。

また、マイナス思考に陥ってしまいがちな方は、思考のあり方から変えていく必要があります。余計な感情やイメージを持たないように、現状と自分を俯瞰することを心がけてみてください。

Photo by kieferpix&ajiro on AdobeStock.com

 
【この記事を読んだあなたにオススメ】
・メタ認知とは?ストレス社会を乗り切る方法
・メンタル効果はエクササイズの選び方で決まる?
・バーンアウト症候群とは?回避対策を解説
・アクティブ・リスニングとは?周りをポジティブに
・『HARD THINGS』から考えるこれからの時代に必要な「メンタルケア」