世界ではここまで進んでいる!最新のフィンテックアプリ3選


フィンテックが世界的なムーブメントになっています。フィンテックは、私たちの暮らしを大きく変える可能性を帯びています。今回は、世界を一変させる可能性があるフィンテック・スタートアップと、そのアプリ3つを紹介します。

株式の売買手数料が無料のロビンフッド

ロビンフッド(Robinhood)は2013年設立、シリコンバレーに拠点を置くフィンテック・スタートアップです。ウォール街出身の二人の証券マンが立ち上げた同社は、社名と同名のロビンフッドという証券取引アプリを開発しています。

ロビンフッドの最大の特徴は、株式の売買を手数料無料で行える事です。ニューヨーク証券取引所で勤務していた創業者の二人は、電子的に行われる株式の売買にほとんどコストがかからないという事実から、株式の売買手数料を無料で行うというアイデアを思い付きました。

開発したアプリをリリースすると、たちまちユーザーが殺到し、一躍人気アプリとなりました。ロビンフッドは今日現在、大手オンライン証券のEトレードとほぼ同数の300万人のユーザーを抱えています。

なお、気になるロビンフッドのビジネスモデルですが、ロビンフッドでは手数料無料のレギュラーメンバーシップに加え、月額手数料が必要なプライムメンバーシップも提供しています。プライムメンバーシップの手数料が、ロビンフッドの主たる収入源になっています。

P2P決済などの手数料がほとんど無料のリヴォルト

リヴォルト(Revolut)は2015年設立、ロンドンに拠点を置くフィンテック・スタートアップです。リヴォルトはスマートフォンベースのネットバンキングを提供している会社です。同社のスローガンは「銀行を超越した銀行」で、同社のスマホアプリからはプリペイド・デビットカード、P2P決済、パーソナルローンなどの金融サービスを利用する事が可能です。

同社の最大の特徴はP2P決済などの手数料をほとんど無料にしている点です。しかも同社のP2P決済は120か国で利用可能で、現在世界中で同社のP2P決済を利用する人が爆発的に増えています。

これまでは、国際間送金では銀行を利用するのが一般的でした。例えば1,000ポンド(約15万円)を外国に送金するのに平均で44.13ポンド(約6,620円)もの送金手数料が必要でした。ところが、リヴォルトのアプリを使えば無料で送金できるのです。

なお、リヴォルトは最近仮想通貨や旅行保険などの新サービスの提供も始めています。既成の事業基盤が残存している領域は、特に金融の世界ではまだまだ残されています。リヴォルトが侵出する余地がある領域となりそうです。

買い物などの履歴を参照し、支出を抑える仕組み「Goal」を持つシンプル

シンプル(Simple)は2009年設立、ポートランド州オレゴンに拠点を置くフィンテック・スタートアップです。同社は社名の通り「シンプルな銀行」をスローガンに謳ったネットバンクです。

同社は他の多くのネットバンクと同様、完全無店舗で銀行業務を提供しています。口座の管理はすべてスマホアプリかウェブで行います。シンプルなインターフェースの同社のスマホアプリはデビットカードと連動し、デビットカードが決済されるとシンプルにコミッションが入る仕組みになっています。

同社のサービスでユニークなのは、同社が提供しているゴール(Goal)という機能です。ゴールとは、ユーザーの消費パターンなどをトラックし、ユーザーが定めた貯蓄目標の実現をアシストする機能です。買い物などの履歴を参照して支出を抑える仕組みは、シンプルのユーザーから高い評価を得ています。

欧米ではオープンバンキングの波が

以上、最新のフィンテック・スタートアップと、そのアプリ3つを紹介しました。欧米では今、オープンバンキングという新しい金融のパラダイムシフトが起きています。オープンバンキングは今後、銀行や証券などの金融セクターの境界線を超え、業界全体の構造転換を促す可能性があります。

それゆえ、金融の世界での新たな動きには今後も注目する必要があります。特にイギリスとアメリカのフィンテック・スタートアップの動向については、注視するべきでしょう。