自分のカラダも「スコアリング」今流行りのボディスコアがもたらす可能性


自分のカラダは今どのような状態になっているのだろう――

人間ドックや健康診断が近くなれば、自分のカラダのことを気にし始めて、こんなことなら日頃からもっと考えておけば良かったと考える人もいるかもしれません。

厚生労働省が2017年に発表した「平成28年度生命簡易表」によれば、日本人の平均の平均寿命は男性80.98歳、女性87.14歳と、男女ともに平均年齢が長寿化している傾向が見受けられます。健やかな老後生活を送るために重要なのが「身体年齢」です。今、身体年齢を測定する「ボディスコア」に注目が集まっています。

身体年齢の若さ=健康寿命?ボディスコアで測れるものとは

ボディスコアとは16の項目から身体年齢を測定できるサービスです。特殊な機器などは必要なく、一般的な測定科目で身体年齢を測定することができます。ボディスコアの測定に必要な項目は下記の通りです。

カテゴリ 16項目 測定機器
身体組成 BMI 体組成計
体脂肪率 体組成計
基礎代謝 体組成計
身体寸法 胸囲 テープメジャー
腹囲 テープメジャー
ヒップ囲 テープメジャー
大腿中間囲 テープメジャー
身体活性 体温 体温計
心拍数 血圧計
収縮期血圧(最高血圧) 血圧計
拡張期血圧(最低血圧) 血圧計
運動能力 反応時間 PC、測定ソフト
握力 握力系
閉眼片足立ち ストップウォッチ
イスの座り立ち ストップウォッチ、イス
上体起こし ストップウォッチ、マット

 

ボディスコアではこれら16項目の測定結果をもとに、身体年齢の総合的な評価を行います。身体年齢が若いほど、実際の年齢を重ねてもアクティブに活動することができます。そうすることで、心身の充実にもつながるでしょう。ボディスコアが広まれば自分の身体年齢を客観的に把握することができ、「常に体を若く保とう」という意識が芽生え、「高齢者」の定義を変えることができるかもしれません。

ボディスコアが広まって高齢者の定義を65歳ではなく、個々の身体年齢により高齢者が定義されるようになれば、労働や生活環境に大きな変化が起きる可能性があります。例えば、実年齢が65歳だったとしても、日頃からカラダを気遣っていて身体年齢が50歳だと測定されれば、まだまだ元気で働ける人だと判断されて身体年齢が65歳になる日まで働くことができるという内容です。極端な話、実年齢が80歳だったとしても、身体年齢が59歳であれば現役として働けるということです。このように従来の定年60歳、65歳という実年齢ではなく、身体年齢で退職を決められる日がくれば、高齢者の雇用促進にも繋がって、新しい労働市場が形成される日がやってくるかもしれません。

健康がお金を生む?ボディスコアと確定拠出年金制度の連携

実はボディスコアは健康分野以外でも利用促進が行われています。実は、確定拠出年金もボディスコアを取り入れています。従業員の健康増進を目的に、2016年7月には身体年齢と実年齢の差に応じて従業員に確定拠出金を上乗せする「インセンティブ型確定拠出年金」という制度が誕生しました。第一号導入先は2017年4月から同サービスを導入していますが、結果として従業員が従来よりもはるかに健康を意識するようになったという報告があります。健康促進、確定拠出年金制度以外にも、保険業界と協業をすることでボディスコアは金銭的なインセンティブとなる可能性を秘めています。ボディスコアを継続的に測定して身体年齢を把握すれば、生活習慣の改善につながります。

日本は少子高齢化が進み、医療費や年金などの社会保障費が増大しているのにも関わらず、税収は減少傾向にあります。今後社会保障が縮小していく可能性もありますが、若いうちからボディスコアを活用し、身体年齢を若いまま保つと将来的には医療費負担を少なく出来る可能性があります。

広がるボディスコア活用のフィールド

現在、ボディスコアはフィットネスジムを中心に利用されています。さらに2016年11月には長野県松本市が行う事業の一つ「松本ヘルス・ラボ」でボディスコアが採用されました。

松本ヘルス・ラボでは市民が参加する「健康パスポートクラブ」でボディスコアが活用されています。半年に一度、ボディスコアにより身体年齢を測定することで、健康状態をチェックすることができます。

健康寿命を伸ばし、膨大な医療費を少しでも減少させるための動きが今後トレンドの一つになるかもしれません。それと同様に健康であることにインセンティブが発生するような社会も構築されることでしょう。そのため、実年齢イコール身体年齢ではなく、どうすれば身体年齢を実年齢より若く保つことができるかを意識してみるのはいかがでしょうか。

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