実店舗がオープンするハヤカワ五味さんも!20代で活躍する3人の女性起業家


自分の得意なことを始めようと、10代20代のミレニアル世代の女性たちもオンラインやオフラインを使い、活躍しています。2018年2月23日に原宿のラフォーレにVAVISHOPの実店舗をオープンしたファッションデザイナーのハヤカワ五味さん、ケータリング事業を手掛ける小西真由さん、安価な遺伝子解析キットを提供する髙橋祥子さん。それぞれ異なる分野で活躍する3人ですが、起業家精神はいつどのように培われたのでしょうか。現在の取組みや今後の抱負など、夢に向かって大きく一歩を踏み出した20代で起業した3人の女性に迫ります。

ハヤカワ五味さん - さまざまな悩みを熱量に、デザインで解決ブランドを目指す「ウツワ」

小学生のころからイラストを描いていたハヤカワさん。ファッションに興味を持ったのは中学2年のときでした。漫画のヒロインが着ていたロリータ服に憧れましたが、ロリータ服は高級ブランドも多く中学生が購入するのはとても難しいものでした。自分で作ろうと考え、このときに初めて洋服を作りました。

また、高校2年で好きな服に合うタイツが欲しくて、キリトリ線ストッキングを製作したところ、予想以上の反響があり、工場に製造を依頼しました。その結果、あっという間に30足が売れ、約50万円の売上を得ることができました。ハヤカワさんが、自分のアイデアが評価される喜びを知ったのがこのときだそうです。

・ 大学時代に胸が小さい女性向けブラ「feast」立ち上げ

多摩美術大学に入学後、早川さんは自身のブランド立ち上げることを決意します。手元の50万円でワンピースなどを製作しました。1年目の春に第1弾を揃え、「秋までに何かしたい」と考え、思いついたのが、自分でも悩んでいた胸が小さい女性向けのブラジャー「feast」ブランドです。Tシャツのように柔らかく、長時間着けても痛くならないアイデアやデザインの面白さで瞬く間に話題となりました。

小さいサイズのブラがない理由を考えたとき、大量生産であることから下着に体を合わせなければならないという、大企業側の都合という結論に行き着いたハヤカワさん。Tシャツと同じ素材ならサイズの融通が利き、少ないロットでも発注可能だということが分かりました。種類を増やすのも簡単で、用意した450セットがわずか1日で完売しました。同じ時期に数百万円の融資も決まって生産量は倍増することになったそうです。

2015年には20代で「ウツワ」を創業し女性起業家になりました。なお、ウツワでは、女性のさまざまな悩みを表面的・根本的デザインによって解決したいと考え、「人をデザインしていく」というミッションのもと、モノだけではなく、お客さまの人生をよりよくしたい、短期的にも長期的にも女性の笑顔を増やすためのデザインと商品展開を心がけていると、企業HPの中でも伝えています。

ハヤカワさんの単純に売れればいいという考えではなく、女性に対する細やかな気持ちやデザインがファンを増やした結果、2018年2月23日にはラフォーレ原宿に実店舗をオープンするに至ります。Twitter上では、実店舗オープンまでハヤカワさんがお考えになったことやさまざまな想いが綴られています。それを見ると、20代の女性らしい考えやひとりの起業家としての考え、加えてデザイナーとしての鋭い視点など、さまざまな視点から彼女の想いを捉えることができます。「自分の事業で出会った人を幸せにしたい」夢を膨らませる彼女が今後どのようにオフラインの実店舗とオンライン店舗を展開していくのか、注目してみましょう。

小西真由さん - 食空間想像家としての行動力

小西真由さんは経済学部出身です。実は小さい頃にお父さんの会社が急に倒産したという経験があります。その企業は大きな会社で安定していると言われていたそうですが、安定していると言われている企業のリスクを理解していたそうです。

そんな小西さんは大学に入学してから、悩みながらもんもんとした日々を過ごしていたそうです。自分の軸がないと言われることもあった小西さんは、2回生の5月に「起業家精神育成ゼミ1期募集」のビラを見つけました。自分にとって何かのきっかけになるのではないかと、ゼミに応募したことがきっかけで、現在の仕事に結びつくことになります。

応募をした結果、選考にパスした16人のうち女性は小西さん1人だけだったそうです。小西さんは持ち前の行動力で早速大学の学祭で「100万円を稼ぎ出そう」というプロジェクトを掲げ、挑戦しました。自分の経験から、大学は大学受験の情報は多くても、キャンパスライフの情報は相対的に少ないことに気づいた小西さんは地元の香川の高校生に対して、座談会形式で参加してもらうバスツアーを計画したのです。高校生たちの「大学生のキャンパスライフってどういうものかな?知りたいな」というニーズにあった企画であり、150万円を稼ぎ出す大成功を収める結果となりました。

・ 20歳でケータリングサービス「ピュエラ」で女性起業家へ

バスツアー参加後、小西さんのもとには学祭のバスツアーに参加した高校生から多くのお礼が届きました。この時、小西さんはゼロからサービスを立ち上げる喜びを感じたのです。その後、一人暮らしで料理教室にも通っていたことで、食生活を意識するようになり、2012年に20歳でケータリングサービス「puella(ピュエラ)」を立ち上げるに至りました。

女子会が原点の「puella」はラテン語で「女の子」という意味です。女性がキラキラする空間を作りたいという思いから始まりました。食材以上にイベント参加者や主催者が盛り上がるためのお手伝いをすることが「毎日の食空間に驚きと感動を」というコンセプトに繋がっています。2年以上飲食店でアルバイトした経験で調理師免許も持ち固定費やコストを抑えました。

「起業は選ばれた人だけと思っていたのが、女性でも実際やってみると男性と段階は同じ。もっとチャレンジしてほしいと」小西さんはエールを送ります。かつて軸がないと言われていた小西さんは、現在食と人の軸からさまざまな活動を行っています。

彼女は、会社の看板や安定といったものに惑わされず、自らの手やスキル、考えで自分の道を切り開いたといえるでしょう。行動力もさることながら、自分の経験がベースとなっていることがポイントです。2020年には地元の香川で食材のセット通販を行いたいと企画している小西さんの今後に注目したいものです。

高橋祥子さん - 病気になる前に予防に貢献したいと20代で起業家へ

高橋祥子さんは数高校生だった2003年にゲノム(遺伝子)が解読され、ヒトゲノム計画があると知ったそうです。その後、京都大学に進学し、で遺伝子分野に興味を持ち、東京大学の大学院で遺伝子解析の研究を進めながら大規模なゲノムデータを分析。生活習慣病を予防するメカニズムを研究しました。

ヒトゲノム研究には膨大なデータが必要です。高橋さんは今ある成果でサービスを作り社会に還元することで、さらにデータが蓄積され研究が加速するため、研究とビジネスが相乗効果を発揮する仕組みが必要だと痛感しました。

どのようにしたらよいのかと考えたものの、大学院の研究室だけでは難しいと考えました。そして、「失敗しても大学院に戻るだけ。まずはやってみよう」という思いで、2013年6月に20代で「ジーンクエスト」を起業するに至りました。起業をすることは両親には話していなかったそうで、起業後に報告を行い、両親に応援してもらったという経緯があります。

・ 医療費の削減という課題の解決に取り組みたい

高橋さんが起業したジーンクエストで行っているのは、安価な遺伝子解析キットを提供するビジネスです。法人向けにはゲノムデータ分析サービスを展開していますが、個人向けには、体質の特徴や生活習慣病などの疾患リスクを調べるゲノム解析サービスの提供を行っています。そこで蓄積されたデータについては、同意を得て匿名化し、分析して研究に役立てているそうです。なお、研究自体は自社だけではなく、さまざまな研究機関と共同で取り組みを行うこともあるそうです。

高橋さんは今、解決すべきは医療費の削減だといいます。ジーンクエストでは「予防」に重点を置き、遺伝子解析で「病気になる前に予防」することで貢献していきたいと語っています。原因がわからず治療法がない病気も、発症したデータの蓄積から遺伝子が病気の発症や進行に関わっているかどうかが解明されれば、予防と治療で貢献できると高橋さんは考えているそうです。

高橋さんはさまざまな受賞歴を持ちますが、昨年2017年9月14日にはディスカヴァリー出版社より『ゲノム解析は「私」の世界をどう変えるのか? 生命科学のテクノロジーによって生まれうる未来』を出版し、生物科学の分野では今何が行われているのか、そして今後どのようになる可能性を秘めているのかを説明しています。高橋さんのような最先端の研究をしている人たちの力によって、今後の医療分野に新たな可能性が導き出されるのではないでしょうか。

女性起業家から学ぶ自己実現

20代の女性起業家3人は、身近にあったきっかけをもとに起業を行いました。これは、興味本位や勢いもあったかもしれません。しかし、それが徐々に形作られ、軸となり、自己実現したいもの・コトが定まってきたのではないでしょうか。

3人に共通することは、自ら一歩を踏み出した勇気でしょう。最初は一人だったとしても、コツコツと頑張り、信頼を得ることで、共感してくれる人が増えたことでしょう。

決して彼女たちだけが特別ではありません。きっとあなたの周りにもそんなチャンスがあるはず。もし、何かに躊躇してしまい、なかなか次の一手が見つからない、踏み出せないとなかなか勇気がでないのであれば、彼女たちを参考にしてみませんか。何かのヒントが得られ、一歩踏み出すきっかけになるかもしれません。

 

他にもメンバー限定コンテンツを多数公開中!
新規登録の方はこちら >
メンバーの方はこちら >

【オススメ記事】
【インタビュー】市原えつこさんに聞く「あなたのターニングポイントは」Vol.1
【インタビュー】ヨシダナギさんに聞く「あなたのターニングポイントは」Vol.1
【インタビュー】和田 浩一さんに聞く「あなたのターニングポイントは」Vol.1
BABYMETALが筆頭!世界で活躍する6組の日本人アーティスト