起業するならどこが穴場?都内5区オフィス賃料を徹底分析!


起業の際に頭を悩ませるのが、オフィスの賃料です。特に都内では節約し過ぎると環境や立地が悪くなり、一方で立地のいい場所を選ぶと賃料が高くなります。そんな悩みに答え、本記事では東京5区のオフィス賃料をエリアごとに分析しました。

オススメのエリアと広さは

オフィスを構えるのなら、やはり立地条件にはこだわりたいものです。取引先や協業企業との距離が近い。交通アクセスに優れている。地区のブランドイメージが良いなど、地名や住所はその会社の印象や魅力の一つになります。23区内であればさまざまなオフィスが立ち並び、ブランド力も高い渋谷区、新宿区、千代田区、港区、中央区の5区がその代表格といえそうです。

オフィス面積は、社員1人あたり8.55平方メートルが目安といわれています。3人程度の人員で起業を始めるのであれば、今後社員が増えることを想定して40平方メートルほどの面積を確保しておくと安心です。

都内エリア別に見るオフィスの賃料

エリアと広さの按配について理解したところで、さっそく都内のオフィス賃料を見ていきましょう。
本記事では、先述の都内5区(渋谷区、新宿区、千代田区、港区、中央区)の賃料をピックアップしていきます。

渋谷区

近年急激に賃料が高くなっているのが渋谷区です。IT関連企業が軒並みオフィスを構えていることに加え、再開発の影響もあって人気のエリアとなっています。面積約40平方メートルのオフィスの賃料は、10万円~80万円と幅広いのが特徴です。賃料が比較的安いエリアは代々木周辺で、IT大手企業が進出し、ファッショナブルなイメージの強い恵比寿、代官山、渋谷などは賃料が高い傾向にあります。賃料が高いエリアでは、約40平方メートルの面積でも賃料は30万円を超えています。資金が少ない創業当初から渋谷区内にオフィスを構えるのは少し難しいかもしれません。

新宿区

多様な業界の企業が集まる新宿区ですが、面積約40平方メートルのオフィスの賃料は、10万円~30万となっています。比較的安いエリアは新宿3丁目や早稲田、高田馬場などで平均10万円が相場です。対して繁華街に隣接する西新宿、歌舞伎町、四谷周辺では賃料が高く約30万円となっています。

千代田区

丸の内や麹町などビジネスタウンの印象が強い千代田区では、面積30~50平方メートルのオフィスを借りようとした場合、10万円~20万円の賃料が標準となります。比較的安いエリアは神保町や秋葉原周辺で賃料は平均10万円、オフィスが集中する大手町、麹町、丸の内などは50〜60万円と、区内でも大きなばらつきが見られます。

港区

数ある大手企業が本社を構えるエリアで、新橋や品川、虎ノ門、六本木など古くからあるビジネス街として知られています。六本木や品川駅周辺などは高級街としてのブランドイメージもあり、洗練された印象を持たれることも多いようです。

そのような事情からか、港区の賃料は面積約40平方メートルあたり8万円~160万円ととても幅が広くなっています。賃料が安いエリアとしては新橋や芝、高いエリアは南青山、六本木、赤坂などが挙げられます。一部、安価な物件もありますが、一般的なオフィスを構えるとなると、他の地区に比べ高価なのが実情のようです。

中央区

大手銀行や証券会社、不動産企業など金融系の企業が集中する中央区ですが、面積約40平方メートルのオフィスコストは9万円~40万円と、賃貸のハードルは比較的低くなっています。証券会社や製薬会社のオフィスが軒を連ねている日本橋周辺が安く、おしゃれな街として知られる銀座界隈は高めに設定されています。

意外にも安い賃料の日本橋ですが、オフィス街としても有名なうえ、交通アクセスにも優れていることから、コストパフォーマンスを抜群です。スタートアップで起業される方には穴場といえるかもしれません。

渋谷区の賃料が千代田区を上回っている

日本一のオフィス街は?と聞かれれば、これまで多くの人が千代田区と答えたでしょう。ところが近年では、再開発が進む渋谷区のオフィスに熱視線が注がれています。新しいビルが建設され、IT関連のベンチャーが数多くオフィスを構える渋谷区は、これから起業したい人にとって憧れの地となっています。

三鬼商事のオフィスマーケットデータによれば、2019年10月時点での東京のビジネス地区の平均賃料は3.3平方メートルあたり2万2,010円で、千代田区の平均賃料は2万4,102円、渋谷区は2万4,830円でした(2019年10月時点)。渋谷区の人気は高く、賃料が高めでもテナントがすぐに埋まる状況にあるといいます。

お得なのはどこ?

各エリアで様々な特色を持つ都内5区ですが、賃料別で見ると港区や渋谷区が高値の傾向にあり、新宿区、中央区が比較的安くなっています。特に平均10万円台で借りられる新宿3丁目付近、中央区の日本橋が穴場といえるでしょう。交通アクセスの良さ、取引先・連携他社がオフィスを構えていることも高く、スタートアップにおけるメリットは十分と考えられます。

大手企業と同じ地区にオフィスを構えたい、しかし賃料が気になるという企業は、穴場のエリアで物件を探してみてはいかがでしょうか。

Photo by naka on AdobeStock.com

 
【この記事を読んだあなたにオススメ】
・前職を生かした副業とは?「元コンサルタント」Cさんの場合
・数%。脱サラ成功率を知り、起業に備える3つのポイント
・「時は金なり」と「タイムイズマネー」の意味の違いについて解説
・新しい経済政策パッケージで日本は2020年度までに大きく様変わりする
・起業だけじゃない?M&Aという選択肢も