「労力×効果」のマトリクスで見る「コスパの高い」自己投資


積極的な自己投資でスキルアップ・キャリアアップを狙う場合、あれやこれやとやみくもに手を出しても期待したような成果が得られないこともあります。投資分を確実に結果に反映させたいのなら、何に対しどのように投資すれば効率的なのか、改めて考える時間も必要です。なるべくロスを減らし効果的な自己投資で理想をかなえましょう。ここでは、コストパフォーマンスに着目した自己投資の一つの方法を提案します。

その自己投資、コストパフォーマンスに優れていますか?

読書のように知識の向上に役立つもの、英会話をはじめとするスキルアップへの投資、旅行や留学など体験への投資、そしてジムやダイエットなど健康・美容への投資というように、自己投資の方法はさまざまです。

これらの方法の中から、今の自分に必要なものを選択して費用や時間をかけて投資分を回収していくことになりますが、次のような状態になっているのなら、それは“コスパの悪い投資”といわざるを得ないでしょう。

費用や労力はほとんどかからない、しかし投資する意味が薄いもの

あまりお金のかからない自己投資法として有名な読書も、何を得たいのかが明確でなければ、単なる時間の浪費となってしまうことがあります。時は金なり、時間を使う投資は確実に得られるものがなければ浪費と同じです。費用がかからない反面、時間を必要とする自己投資をはじめる際には、今の自分が本当に必要としているものにしましょう。目的なく無料や低額のセミナーなどに参加することも同じといえるでしょう。

肩書だけを得られる民間の資格等への投資

スキルアップやキャリアアップに役立つかもしれないと、むやみやたらに資格を取得することもコスパの悪い自己投資といえます。どこで役に立つのか分からないような資格や、お金だけ支払えば誰でも取得できるような資格にお金と労力をかけていませんか?資格コレクターのようになっているのなら、今一度、投資内容を見直しましょう。

今必要な自己投資を洗い出そう

ではコスパのいい自己投資はどのようにして見つけたらよいのでしょうか。まずは「目指す姿」を明確にして、そのために必要な知識やスキルなどを書き出し、可視化してみましょう。

例えば、営業成績を向上させたいビジネスパーソンの場合、アポもしくは契約獲得のために今自分が取り組むべきものを見いだすことからはじめます。それらを書き出した結果、次のような改善点が見つかったとします。

・好印象を持たれやすいように身だしなみを整える
・プレゼンが弱いのでプレゼンスキルを高めたい
・取引先との会話が続かず既存顧客回りも苦手なので会話スキルを向上させたい
・新しい人脈を作る必要がある(ジムに通う)
・新規顧客開拓、既存顧客、見込み客へのフォローのためのリサーチ力の向上

これらを「労力×効果」のマトリクス図に当てはめてみると、今取り組むべき自己投資の内容が見えてきます。

「労力×効果」のマトリクス―とある営業担当の場合

前述の例をもとにマトリクス図を作成しました。この図の中で、左上にあるものが「労力が少なく、かつ効果が高い」自己投資です。右上は、「労力も効果も大きい」自己投資となります。

労力が少なく、かつ効果が高いものは、今すぐ取り組めるコスパの高い自己投資法です。今回の例でいえば、身だしなみを整えて好印象を与える「スーツの新調」がそれにあたります。

反対に、新たな人脈を形成するためのジム通いは、労力の大きさと効果が見合わないので、緊急度・コスパの低い自己投資法といえるでしょう。

長期的に考えて、プレゼンスキル、会話スキル、リサーチ力は労力が大きくとも継続して取り組むべき重要度の高い自己投資といえます。一度にすべてを同時進行で行うのは難しくとも、一つ一つ取り組んで課題を解決していけば、「営業成績の向上」という目標に到達するはずです。

「労力×効果」のマトリクス図で課題と取り組むべき自己投資を可視化しよう

あくまで一つの考え方ですが、自己投資をコストパフォーマンスの観点から見て、少ない労力で高いリターンを得られる物ごとから取り組むのは効率的といえますです。

効率よく自己投資を行い、必要な知識とスキルを身につけるために、まずは目標を設定して目標達成に必要なことを書き出してみましょう。今回のように、縦軸と横軸で労力と効果を可視化できるマトリクス図を使うと、いま何をするべきかが一目で分かるようになります。自分だけの「自己投資マトリクス図」を作成してみてはいかがでしょうか。

Photo by takasu&beeboys on AdobeStock.com

 
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